高次脳機能障害とは
人間の脳には、体を動かしたり、見たものや聴いたものを直接感じる『一次脳』と、それらの様々な情報を互いに伝えあう高度な働きをする『高次脳』とがあります。交通事故などの頭部外傷や、脳出血・脳梗塞などの脳血管疾患、病気によりこの高次脳に損傷がおきると、『言語』『思考』『記憶』『注意』などの様々な脳機能の一部に障害が起きることがあります。これが高次脳機能障害です。しかし、外見から分かりにくく、周囲の人が理解することが難しく、本人自身も自分の障害を充分に認識できないことがあります。一人ひとりの症状も異なり、問題点が特定の状況にならないと見えてこないこともあります。主な原因に脳卒中・脳腫瘍・脳外傷・脳炎・低酸素脳症などがあります。
代表的な症状
下のような症状がある場合、特に病気や怪我によって脳にダメージを受けた後に、それ以前と比べてこのような状態が増え、うまくいかないことが多くなったという場合には、高次脳機能障害である可能性があります。